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関西で相次ぐコインロッカー値上げ、その訳 進む「荷物難民」への対策 (1/2ページ)

 街中で大きなスーツケースを引いて歩く外国人観光客らが増える関西で、駅にあるコインロッカーの利用料金の値上げが相次いでいる。背景にはコインロッカーの不足の問題がある。一方、「手ぶら観光」を推進しようと、関西国際空港とホテル間をつなぐ荷物の即日配送サービスも増えており、かばんの預け場所がなかなか見つからない「荷物難民」への対策も進んでいる。(山本考志)

 阪急梅田駅では400円

 訪日外国人客(インバウンド)の増加が著しい大阪を中心にロッカー料金の値上げが続き、京都や奈良などへと広がっている。

 近畿日本鉄道の各駅では3月以降、大阪府内や奈良、京都両県の主要駅を中心に約40駅で100円値上げし、400~800円にした。

 京阪電鉄でも昨年10月~今年3月に全駅で一部のサイズを除いて100円アップし、料金の幅は400~千円になった。

 JR西日本では2月に大阪駅と京都駅で小型の料金を100円値上げし、400円に。阪神電鉄と阪急電鉄の大阪梅田駅でも6月、7月にそれぞれ小型を100円値上げし、400円にした。

 一般的に、料金の値上げは需要を抑制することにつながるが、強気の姿勢のようだ。大阪府によると、府内を訪れたインバウンドは平成25年の263万人から昨年は1141万人(速報値)と約4倍に増加し、コインロッカーの需要は底堅い。

 鉄道各社は、値上げをして得た収益を設備投資に振り向け、ロッカーの増設に大型化、電子マネー対応機種への更新などを急ぐ考えだ。

 「荷物難民」解消へ手ぶら推奨

 空港や観光地でスーツケースの預け先が見つからない「荷物難民」。宿泊先などへの持ち運びは避けられず、通勤時間帯などの混雑時に重なればトラブルにもなりかねない。そうした問題を解消し、手ぶら観光を可能にするサービスも始まった。

 南海電鉄のグループ会社「サザントランスポートサービス」は昨年12月から、南海・関西空港駅の改札口近くに、荷物の即日配送を受け付ける「n・e・s・t関西空港店」を運営している。現在は同店の窓口と大阪・京都両市内のホテル間での相互の即日配送が可能で、利用料金は税込み1800~2500円。

 同店は国土交通省・観光庁が手ぶら観光を支援する民間事業者への補助事業でサービス拠点の認定を受けた。政府は今年の補助事業の応募締め切りを10月末から12月20日まで延長して推進を図る。

 ホテル間での荷物の即日配送を手掛ける「ギガラビット」(大阪市)では、即日配送が大阪市内約500件、京都市内約350件のホテル間で可能。フロントで午前11時までに荷物を預ければ、遅くとも当日午後8時までに次の宿泊先で荷物を受け取ることができる。料金はスーツケース1個で税別2千円。

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