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市価は通常の2倍以上 プロの“お墨付き”でミカンのブランド価値を底上げ (2/2ページ)

 それぞれの審査員は外観や糖度、酸味などの総合評価を10点満点で評価し、審査員の平均点で6.5点以上ならば高品質と認定される。審査対象のミカンは鎧塚さんと大桃さんにも市が事前に送っており、すべての審査員の採点の結果、今回は7農家のミカンすべてが高品質と認定された。

 高品質と認定された有田みかんを栽培する農家について、大桃さんは「長い年月で作り上げた良質な土壌のミカン畑を所有し、栽培技術も高い」と話す。

 認定された有田みかんは「有田QUALITY」のラベルを張ってアピールすることができ、「通常より2倍以上の市場価格となる」(市の担当者)という。そのため申請する農家も制度開始の22年度の17農家(認定は13農家)から、30年度には100農家(47農家)まで増えた。

 今年最初の審査会で最高得点を獲得した同市糸我町の農家、伊藤美千代さん(69)は「認定制度により、ミカン農家がいい意味でライバル意識を持つようになった。さらにおいしい有田みかんが流通することで、ブランド価値の底上げにもつながる」と話している。

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