NHKは9日、テレビ番組を放送と同時にインターネットに流す「常時同時配信」をめぐり総務省から求められていた回答を発表し、当初目指していた本年度中の開始を断念し、4月から配信を始めると明らかにした。
NHKの肥大化を懸念する総務省から先月、実施計画などの見直しを要請され、期限とされた8日に送付した文書。NHK公式サイトにも掲載した。
文書でNHKは、当初受信料収入の3.8%と見込んでいた常時同時配信の費用を、現行基準と同じ2.5%を上限にすると明記。「常時」としているが、配信時間を限定するなどして経費削減を図る。ほかにも国際放送のネット向け配信や、視覚聴覚障害者や高齢者、外国人向けの字幕などの費用を減らす。
昨年12月に放送を開始した高精細な4K8K向けの放送でチャンネルが4つに増えた衛星放送を、3チャンネルに整理、削減する。