楽天モバイルは10日、自社の通信網を活用した携帯電話サービスで3時間近く通信障害が発生したことを明らかにした。午前8時30分頃から11時15分頃までの間、一部の利用者が音声通話とデータ通信を利用できなくなった。
楽天モバイルが自社回線による限定サービスを10月に開始して以来、通信障害が発生するのは初。午前11時15分頃までには復旧したが、障害の原因については「調査中」(広報)という。
楽天モバイルは「お客さまにはご迷惑をおかけしましたことを深くおわび申し上げます」としている。
楽天は10月に開始予定だった携帯電話の本格サービスを基地局整備の遅れなどで来春まで延期した。
これに伴い、10月からは半年間の予定で、利用者を東名阪と神戸市に住む約5000人に絞り、通話やデータ通信を無料で提供する限定的なサービスを行っている。
楽天は東名阪の大都市では自前の基地局を整備し、他の地域ではKDDI(au)の回線につながる仕組みをとる。来年3月末までに3432局の基地局を開設する計画だ。