トップは語る

全日本空輸のパイロット飲酒問題対策 『012運動』とは

 全日本空輸社長 平子 裕志さん

 --ハワイで11月に多様なジャンルの音楽のイベントを開催した狙いは

 「音楽はユニバーサルランゲージ(世界共通語)といわれるので音楽に注目した。最初はクラシックなど1つのジャンルのイベントにという意見もあったが、原住民や移民で作り上げてきた異文化を受け入れるハワイの受容性に着目し、いろんなジャンルの曲が楽しめる体験ができることに、お客さまが価値を見いだしてくれるのではと考えた」

 --日本航空のスポーツイベントのホノルルマラソンとは一線を画したのか

 「当社もスポーツ選手のスポンサーをするなど体育会系のイメージを持たれていると思うので、それがホノルルで音楽のイベントを開催するというのは意外性を持って受け止められると思う。ホノルルマラソンは長い期間をかけて、そのためにハワイに行くという乗客も出てきたが、当社の音楽イベントにも、わざわざホノルルに行くという人が将来的に出てくればいい。持続性が大事だ。丁寧に育てていきたい」

 --今年はパイロットの飲酒問題が相次いで発覚した

 「11月から『適飲宣言』を社内で掲げ『012運動』をやっている。飲めない人は0杯、弱い人は1杯、お酒好きな人も1日2杯までにして、アルコールの問題から無縁にということで、運航、客室乗務員、事務職と全員が取り組んでいる」

 --韓国からの観光客が激減している

 「決して健全な状況ではない。年間何百万人も来日しているお客さまが来なくなるのは航空会社に身を置くものとして残念だ。ただ、当社ではまったくコントロールできない問題なので、状況を見ながらネットワークを作り替えて何とか乗り切るしかない」

【プロフィル】平子裕志(ひらこ・ゆうじ) 東大経済卒。1981年4月全日本空輸入社。2011年6月執行役員、15年6月ANAホールディングス取締役執行役員を経て、17年4月から現職。大分県出身。

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