ノーベル賞の授賞式が10日夜(日本時間11日未明)、ストックホルムのコンサートホールで開かれ、スウェーデンのカール16世グスタフ国王が化学賞の吉野彰・旭化成名誉フェロー(71)に最高の栄誉を示すメダルと賞状を授与した。授賞理由はリチウムイオン電池の開発。メダルを手にした吉野さんは取材に「(気分は)最高です」と笑顔を見せた。
深夜にホテルに戻った際には「やっと受賞の実感が湧いてきた。(メダルは)純金だから重いんです。ずっしりと」と感慨深げに話した。
授賞式では、ホールの舞台上で他の受賞者や王族とともに着席。妻久美子さん(71)ら1500人以上が客席から見守った。業績が紹介されると、吉野さんは中央に進み、国王からメダルと賞状を手渡され握手。ファンファーレが鳴り響いた。(ストックホルム 共同)