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「海の王者」モササウルスの全身骨格展示 和歌山・海南

 太古の白亜紀(約1億4500万年前~約6600万年前)の海に生息し、和歌山県有田川町で発掘された大型海生爬(は)虫類「モササウルス」の全身骨格化石が、県立自然博物館(海南市)の企画展「モササウルス復元プロジェクト」で公開されている。モササウルスの全身骨格公開は全国的にも珍しいという。担当者は「化石を通して『海の王者』と呼ばれたモササウルスの迫力を実感してほしい」と話している。

 館によると、モササウルスは約9800万年前に出現。強力な顎(あご)と鋭い歯を武器に「海の王者」となり、その化石は世界中から発見されている。魚類や小型の爬虫類を捕食していたとみられ、大きいものは体長10メートル超。トカゲやヘビに近い生き物だが、海中を移動しやすいように足はヒレ状に進化していた。

 館が公開している全身骨格化石は体長約6メートル。平成18年に有田川町で約7200万年前の地層から一部が発見された。その後の発掘調査やクリーニング作業などで、全体の約8割にあたる化石が確認された。

 他地域で発見された化石と比べてヒレの部分が大きく、生態の新たな解明につながる可能性を秘めているという。

 企画展では頭から尾にかけての全身の化石を展示。新たに制作したモササウルス復元模型や、モササウルスの生態を紹介するパネルなどもある。

 来場者は全身骨格化石の大きさに驚いた様子で、興味深そうに顔を近づけて眺めている。

 小原正顕主任学芸員は「モササウルスの全身骨格化石は全国的にも珍しい。多くの人に見てもらいたい」と話している。

 来年2月9日まで。問い合わせは県立自然博物館(073・483・1777)。

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