丸紅は、中部空港(愛知県常滑市)の航空機駐機場内で自動走行バスを走らせる実証実験を報道機関に公開した。2020年の実用化に向け、最終段階の検証を行った。ターミナルビルから航空機までの利用者輸送で活用する計画だ。
実験は、丸紅と自動運転技術を開発しているZMP(東京)が出資した新会社「AIRO」が座席11席のマイクロバスで実施した。ドアの開閉は遠隔管理室から操作。実用化後も当面は運転席にスタッフを配置し、非常時にアクセルやブレーキを踏むなどして対応できるようにする。同社は19年3月にも実験をしたが、今回は新たに、広域カメラと人工知能(AI)技術を用いて航空機の位置を検知し、バスが横断できるか自動で判断する機能を搭載した。