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キャッシュレス決済でキャンペーン JCB、大阪の飲食店で

 ジェーシービー(JCB)がキャッシュレス決済の利用拡大に向けた取り組みを強化している。同社は飲食店での期間限定キャンペーンを10月から全国5都市で実施。その最終回として19日、JR福島駅(大阪市福島区)近くの飲食店9店舗でキャッシュレス決済を対象にした割引や限定メニューの期間限定サービスを始めた。6都市目となる大阪でのキャンペーンは21日までの3日間。

 10月の消費税増税に合わせて政府が始めた「キャッシュレス・ポイント還元事業」では、国に登録した加盟店数が21日で約94万店になる見通しだ。大阪は7万6615店と、東京(14万9860店)に次ぐ規模。訪日外国人客の増加なども受け、キャッシュレス決済の環境整備はハイペースで進んでいる。

 一方、JCBカードの加盟店は国内外で約3000万店あるが、今年末までに1割増の3300万店に達する見通しだ。

 ただ、JCBは「大阪では対応店舗が多いものの、現金主義の文化が根強く首都圏と比べて利用額の少なさが課題」(斎藤彰・大阪支社長)と説明。「少額でのキャッシュレス決済をためらう傾向が強い」と話し、まだ伸びる余地があるとの見方を示す。今回のキャンペーンではJCBカードや同社の電子マネー「クイックペイ」などで精算すれば、対象店舗でドリンクの割引や限定メニューを楽しめる。「まずは利便性を知ってもらい、少額でも気兼ねなく使ってもらうよう意識を変えてほしい」(斎藤支社長)と呼びかける。

 キャンペーンはJR福島駅から徒歩約3分の「ふくまる通り57」にあるそば店「蕎麦酒房ふくまる」や居酒屋「和魂」など飲食店9店で実施している。

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