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ボーイングCEOは「解任」と米メディア 運航再開へ長期化も

 【ワシントン=塩原永久】米ボーイングによるミュイレンバーグ最高経営責任者(CEO)の辞任発表について、米メディアは23日、「取締役会が追放を決めた」と報じ、事実上の解任との見方を示した。新経営陣は新型旅客機「737MAX」の運航再開に向けて、航空当局からの信頼回復という重責が問われる。

 ボーイングは23日、ミュイレンバーグCEOの即時辞任と、カルホーン会長が来月13日に後任CEOとなる人事を発表した。

 米紙ウォールストリート・ジャーナルなどは関係者の話を基に、同社取締役会が22日、議論の末にミュイレンバーグ氏の「追放」を決めたと伝えた。

 2度の墜落事故を起こした737MAXの運航再開のめどが立たず、ボーイングは来月から生産を停止すると決定。航空会社や部品メーカーへの影響拡大が避けられなくなり、ミュイレンバーグ氏を引責させることになったもようだ。

 カルホーン氏は米電機大手ゼネラル・エレクトリック(GE)などの幹部を歴任。米投資会社ブラックストーンの要職も務める。

 ボーイングは今年10月に会長とCEOを分離する経営改革を実施したばかり。ミュイレンバーグ氏は、737MAXの運航再開を早期に実現できるとの楽観的な見通しを繰り返し示し、米航空当局者らから批判が強まっていたという。

 カルホーン氏は、声明で「ボーイングと737MAXの未来を強く信じる」と強調している。だが、経営陣の交代を経て、航空当局と信頼関係を構築するには時間を要するとみられ、同型機の運航再開まで長期化する恐れが強まっている。

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