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軽自動車主導権争い再び激化 スズキ、ハスラー初の全面改良

 ■切磋琢磨で市場拡大

 スズキは24日、軽自動車「ハスラー」を2014年の初代販売開始以来初めて全面改良し、来年1月20日に発売すると発表した。販売台数上位を軽の車種が軒並み占め、市場全体でスポーツ用多目的車(SUV)人気が高まる中、スズキはSUVとワゴンの中間的な「クロスオーバー」といわれる新スタイルを軽で開拓してきたハスラーの刷新でさらに需要を取り込む。先進安全機能やデザイン、走行性能に磨きをかけた2代目の登場で軽市場はさらに活性化しそうだ。

 「切磋琢磨(せっさたくま)して市場が拡大していけばいい」。東京都内での発表会で、鈴木俊宏社長はこう語る余裕を見せた。

 「遊べる軽」と銘打った初代はアウトドア仕様とかわいさを両立させたデザインなどで幅広い年代を取り込み、発売5年となるにもかかわらず今も月4000~6000台の根強い人気がある。

 2代目は、外見をあえて角ばらせつつカラフルな内装とし、デザイン面でのSUVらしさを向上。一方で室内空間拡大や収納力の向上、小型モーターと電池、エンジンを組み合わせてパワーと燃費を向上させた「マイルドハイブリッドシステム」の全グレード搭載、スズキ軽で初となる前方車追従機能をはじめとした先進安全装備の拡充など「全方位で商品力を向上させた」(担当者)形だ。

 一方で価格は136万5100円からと、初代より約1万7000円増に抑えた。

 軽市場では、背の高いワゴンが居住性や運転のしやすさから最大ジャンルに成長。日産自動車や三菱自動車が春に全面改良したほか、ダイハツ工業が今夏投入した「タント」新型が11月、軽以外も含めて販売首位を2年2カ月間独走していたホンダ「N-BOX」の牙城を崩してトップを奪還した。

 またSUV人気は自動車の全体的傾向の中、軽では三菱自が3月、ハスラー同様にクロスオーバーと銘打ってSUVらしさを取り入れた「eKクロス」を発売するなど、各社の競争が改めて激化している。

 ハスラーの竹中秀昭チーフエンジニアは「(軽以外の)小型車にも負けない安全性や機能で対抗し、主役であり続ける」と語った。(今村義丈)

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 ■全面改良車や新型車として今年発売された軽自動車

 ・3月 三菱自 「eKワゴン」「eKクロス」

     日産  「デイズ」

 ・7月 ダイハツ 「タント」

     スバル  「シフォン」

 ・8月 ホンダ 「N-WGN」

 ・10月 ダイハツ、トヨタ 「コペン GR SPORT」

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