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東レが100億投じた新研究拠点を公開 次世代型素材を開発

 東レは24日、滋賀事業場(大津市)の新研究拠点「未来創造研究センター」を報道陣に公開した。同センターは昨年12月に約100憶円を投じて完成した同社最大の研究施設。環境、医療・健康、IoT(モノのインターネット)などの分野を軸に基礎研究力を高め、社内外と連携して次世代型素材の開発を強化する。

 総延床面積約1万7600平方メートルで、製品・サービスのアイデア創出機能を担う「融合研究棟」と、開発品を試作して評価、実証する「実証研究棟」の2棟で構成。AI(人工知能)やVR(仮想現実)など先端デジタル技術を活用して研究の加速化も図る。

 同時通訳ブースのある200人収容の国際会議場やオープンラボ、展示・デモ、図書・交流エリアも併設。大学や他社と革新的なビジネスモデルや製品開発を図る「オープンイノベーション」の機能を高める。同センター内だけでなく、大阪大や京都大などとも連携し、相互に研究者を派遣するなどして共同研究・協業を進めたい考えだ。

 燃料自動車用の水素製造にも役立つ多孔質炭素繊維を使った分離膜技術や、透析液がいらず自宅で透析治療が可能な人工腎臓などが一例で、大学や他企業と知見や技術を集めて製品化を目指す。

 センター開設の狙いについて、同社の阿部晃一副社長CTO(最高技術責任者)は「先端材料の開発があったからこそ新たな産業が生まれたことは歴史が証明している。次の50年、100年を見すえ、材料研究を一段、二段も深化させたい。他社には絶対に真似できない製品や技術を作り上げる」と話した。

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