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1960年代日本の町並み再現 西武園ゆうえんち、来年に新装開業

 西武ホールディングス(HD)は23日、2021年の開業を目指してリニューアルするレジャー施設「西武園ゆうえんち」(埼玉県所沢市)について、前回の東京五輪が開催された1964年前後の日本の町並みを再現する方針を発表した。総事業費約100億円を投入し、飲食物販の店舗や新規アトラクションなどを導入する計画だ。

 東京都内で記者会見した後藤高志社長は、リニューアルのコンセプトについて「日本が高度(経済)成長期、東京五輪を前にして、いろいろなインフラが槌(つち)音を高く立ち上がり、日本が全体として明るく活気に満ちていた時代だ」と指摘し、来場者には60年代の日本を体験し幸福感を楽しんでほしいと語った。

 施設運営の戦略は、ユー・エス・ジェイ元マーケティング本部長で、大阪市のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」をV字回復させた森岡毅氏率いるマーケティング会社「刀」と共同で作り上げたという。

 西武園ゆうえんちは、1988年度の194万人をピークに来場者数の減少傾向が続き、2018年度は約7割減の49万人に落ち込んだ。施設の老朽化も進んでいたことからリニューアル工事に踏み切った。

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