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任天堂、新型スイッチ好調で業績予想上方修正 販売計画1950万台に

 任天堂は30日、令和2年3月期の連結業績予想を上方修正し、最終利益を従来予想から300億円増の2100億円に引き上げた。昨年9月に発売した新型ゲーム機「ニンテンドースイッチライト」が好調で、ニンテンドースイッチと合わせた今期の販売計画を当初の1800万台から1950万台に上積みした。

 スイッチライトはスイッチに比べて価格が安いことから、売上高予想は1兆2500億円に据え置いたが、本業のもうけを示す営業利益の予想は、利益率の高いゲームソフトのダウンロード販売などが増えた影響で400億円増の3千億円とした。

 ソフトでは、年末商戦に向けて昨年11月に発売した「ポケットモンスター ソード・シールド」の販売が1606万本と世界中でヒットし、スイッチの需要を喚起した。

 来期はプレイステーション5など他社の新型ゲーム機の発売が予定されるが、大阪市内で会見した古川俊太郎社長は「引き続きスイッチならではの魅力あるソフトをしっかりと発売していく」とした。

 一方、昨年12月にスイッチを発売した中国での売り上げについては「まだ規模は小さく時間をかけて大きな市場にしたい」とし、中国での新型コロナウイルスの流行については「生産計画への影響は出始めているが、出荷に影響を及ぼすには至っていない」とした。

 30日発表した元年4~12月期連結決算は、売上高が前年同期比2.5%増の1兆226億円、最終利益が16.4%増の1963億円となり、スイッチライトが業績に大きく貢献した。

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