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ソニー最終益、500億円上方修正 20年3月期予想 新型肺炎影響は警戒

 ソニーは4日、2020年3月期連結業績予想を引き上げたと発表した。売上高は従来の8兆4000億円から8兆5000億円に、最終利益は5400億円から5900億円に修正した。ただ十時裕樹最高財務責任者(CFO)は記者会見で、新型コロナウイルスによる肺炎が広がる中国の工場停止などを懸念し「上方修正を打ち消す規模の影響を否定できない」と述べた。

 業績予想の上方修正は、スマートフォンのカメラ向けイメージセンサーの販売好調が主因。しかし、スマホのサプライチェーン(部品の調達・供給網)には中国企業などの生産工場が含まれており、新型肺炎による影響が見通せないという。

 一方、中国に4カ所あるソニーの工場は、中国政府や地方政府の指導で9日までの操業停止が決まっている。ソニーは今後の影響を精査して対応を検討するため、事業継続計画(BCP)に基づく統括対策本部を設置したと明らかにした。

 同時に発表した19年4~12月期連結決算は売上高が前年同期比0.4%減の6兆5111億円、最終利益は31.2%減の5695億円だった。

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