IT大手のディー・エヌ・エー(DeNA)は4日、山口フィナンシャルグループ(FG)と連携し、インターネット上で利用者の信用度合いを判定し、カードローンの返済金の一部をキャッシュバックするサービスを始めたと発表した。利用者が専用アプリに日々の行動情報などを登録すると、積み上がったスコアに応じてお金が還元される。
利用できるのは、山口FG傘下のもみじ銀行(広島市)、山口銀行(山口県下関市)、北九州銀行(北九州市)のローン利用者。
当初のローン金利は年14.5%で一律だが、スマートフォンのアプリに、朝起きる予定時刻や趣味などを登録すると、返済金の一部が還元される。対象となる情報には、ランチの平均金額やテレビの視聴時間なども含まれ、キャッシュバックによって金利は最低で実質9.7%まで下がる。
DeNAの担当者は「日々の行動を基に判断することで、高い金利が課されていた人の負担を軽減できる」と説明。情報を他のサービスに活用する考えはないという。今後、提携する金融機関の拡大も検討する。