トヨタ自動車は１７日、新型コロナウイルスによる肺炎拡大を受けて停止している中国の４つの完成車工場のうち、長春と広州の２工場で生産を再開する。天津の工場は１８日で、それぞれ稼働率を抑えるとしている。部品調達の状況などから、再開が可能と判断した。成都の工場の再開は２４日以降に延期した。
トヨタは当初、春節明けの４工場の生産再開は２月３、４日を計画していた。しかし、物流の回復が不十分なことなどから、２度にわたって再開延期を公表し、早ければ１７日からの再開に向けて準備を進めていた。
中国の自動車工場をめぐってはホンダが、湖北省武漢市の四輪車工場の生産再開を１週間延期し、２４日以降とすると発表。湖北省は企業の休業を２０日まで延長するとしており、日産自動車の同省内の工場も２０日以降の再開を目指してきたが、現地当局の方針に合わせるとみられる。三菱自動車は湖南省にある完成車工場の生産再開を２７日以降に延期した。