eco最前線を聞く

ペーパーレス証券・約款で植林支援 あいおいニッセイ同和損害保険 (1/2ページ)

 あいおいニッセイ同和損害保険 広報部サステナビリティ推進室・秋山昌子室長に聞く

 あいおいニッセイ同和損害保険は昨年8月、北海道美幌町が進める植林計画を支援する活動をスタートした。保険契約者がペーパーレス保険証券とWeb約款を選んだ件数に応じて、地方公共団体やNPO法人などに寄付する社会貢献活動の一環。3年間で「東京ドーム」2個分に当たる10ヘクタールの土地に広葉樹を中心に植え、風雪害や水害に強く、生物多様性の高い森づくりを目指す。

 同社は、地域社会とのつながりを大切にする「地域密着」を社員の行動指針に掲げる。広報部サステナビリティ推進室の秋山昌子室長は、美幌町で着手した「あいおいニッセイ同和損保の森」について、「期待する最も大きな要素は、現地との絆を強め、地域活性化への取り組みのきっかけ作り」と話す。紙資源とエネルギー使用量の削減を通じ、森林資源の保全、地域活性化につなげる活動の意義を強調している。

 美幌町と森林整備で協定

 --活動のきっかけは

 「美幌町は現在、樹齢50年を迎えた針葉樹を伐採し、新たに広葉樹中心の多様な樹種による植林に取り組んでいる。森林の環境保全に配慮した国際的な木材認証制度『FSC認証』を既に取得しており、よりレジリエント(しなやか)で生物多様性を満たした森とする計画だ。そのコンセプトに共感し、一般社団法人more treesを通じて寄付し、支援することにした」

 --具体的な活動は

 「当社分の植林は3年間で10ヘクタール、本数にして毎年6000本ずつを植える計画で、ミズナラ、シラカバ、ヤチダモの3種をバランス良く植林する。樹種を単一にすると、病害虫による被害や風雪害、水害のリスクが高い。そこで、木の高さや樹形が異なる複数の樹種を混在させる。森に届く光の量を最大限活用でき、森の生態系に好影響を及ぼすという。昨年8月に美幌町、more treesと森林整備に関する協定を結び、実際の活動に着手した」

 --美幌町を選んだ理由は

 「植林活動に取り組むのはこれが初めてでない。2011年にフィリピンのルソン島でmore treesの協力を得て実施した。ただ、海外での活動は社内でもなじみが薄く、会社としてしっかり活動を確認できた方がよいとの判断から、国内での活動に切り替えた。美幌町は女満別空港とのアクセスが良く、社員や代理店が現地に出向き、実際に手を触れて作業もでき、環境に対する意識を高められる。活動を通して美幌町との地域に密着した関係も築け、社員の行動指針に掲げる持続可能な社会づくりへの貢献にもつながる」

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