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本州最北ウイスキー蒸留所候補地、予想の10倍の応募で決定延期

 “純秋田産ウイスキー”をめざして本州最北の蒸留所(工場)候補地を公募したところ、想定の10倍の51件もの応募が殺到し、事業主で飲食事業を手掛けるドリームリンク(秋田市)は、うれしい悲鳴を上げながら、予定した候補地決定を延期した。

 同社は、帝国ホテルのチーフバーテンダーを長年務め、郷里秋田でバー「ル・ヴェール」を営む国内屈指のバーテンダー、佐藤謙一さんの指南で、水、穀物、樽材とも秋田産のウイスキー醸造を計画。蒸留所は適した地下水がある地域の廃校を利用しようと昨秋、県内自治体から候補地を募集した。

 「お付き合いのある自治体から5、6件の応募があればと思っていたのが、実際には17市町村から51件の応募をいただき、中には9件もの候補地を提案いただいた自治体もある」と原野正副社長は驚く。大半はウイスキー醸造に適した地下水を確保できているという。

 51件は廃校に加え、営業休止中の公共施設、営業中の施設の転用、公有空き地、さらには民間の休業施設の仲介にまでおよぶ。

 「廃校活用の蒸留所開設だけを考えていたが、当初から複合的な観光施設として整備する提案もいただき、計画の組み直しも検討することになった」と原田副社長は打ち明ける。

 このため、早ければ今年末とした蒸留所の稼働目標も、1年から1年半延びる可能性があるという。

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