あおぞら銀行は19日、4月1日に入行する社員の初任給を全職種で一律1万円アップすると明らかにした。引き上げは2年連続。大手行が新卒の採用を絞り込む中、好待遇を打ち出して、令和3年度以降の優秀な人材獲得につなげる。
大学卒の全国総合職の初任給は24万300円となり、「国内の銀行ではトップクラスになる」としている。4月1日に66人が入行予定で、今後も積極的な採用を続ける方針だ。
金融業の垣根を越えた競争が加速しているため、銀行に在籍しながら幅広い経験を積む機会を若手に与える制度も拡充する。「武者修行」と銘打って国内外の取引先に行員を出向させる制度などを2年度中にも新設する。