ホンダが１９日発表した中国市場における１月の新車販売台数は、前年同月比９．８％増の１４万９８６３台だった。月後半の春節（旧正月）の連休を見越して年初に出荷と販売を強化したという。日系４社の中で唯一、プラスを確保した。
ただ肺炎を引き起こす新型コロナウイルスの感染が拡大し、湖北省武漢にある四輪車工場の再開が２４日以降となるなど生産に大きな影響が出ている。湖北以外の地域の販売店は順次、営業を始めているが、復調には時間がかかりそうだ。
ホンダの１月は、セダン「アコード」やスポーツ用多目的車（ＳＵＶ）「ＣＲ－Ｖ」が好調だった。
他の日系大手の１月の新車販売は、トヨタ自動車、日産自動車、マツダがいずれも前年実績を下回った。
中国市場全体では、１８．０％減と大きく落ち込んだ。中国自動車工業協会は生産と販売の急減を強く警戒している。（北京 共同）