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セブン、米コンビニ買収交渉 2.4兆円規模 事業成長の柱に

 セブン&アイ・ホールディングス(HD)が、米石油精製大手マラソン・ペトロリアム(オハイオ州)のガソリンスタンド部門「スピードウェイ」の買収に向け、独占交渉に入ったことが20日、分かった。スピードウェイはガソリンスタンド併設型のコンビニエンスストア約4000店舗を運営しており、実現すれば買収額は約220億ドル(約2兆4500億円)となるもようだ。

 セブン&アイHDは国内コンビニ事業が成熟する中で、米国コンビニ事業を成長の柱に置く。2005年に傘下のセブン-イレブン・ジャパンが米セブン-イレブンを完全子会社化。18年1月にはスノコLP(テキサス州)を買収するなど、19年11月時点で米国で約9000店を展開している。

 セブン&アイHDは20日、スピードウェイ買収について「現時点で決定された事実はありません」との声明を発表した。

 マラソン・ペトロリアムは19年9月、米ヘッジファンドのエリオット・マネジメントから小売業のスピードウェイなどの事業分割提案を受けて検討に入ると表明しており、今回の事業売却には前向きとみられる。

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