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中小の採用活動支援続々 ベンチャー、対話の場や専用サイト提供

 大手企業の会社説明会の開催が、3月1日に解禁される。人手不足の深刻化で、優秀な学生をめぐり中小企業と大企業とが取り合いになることはほぼ確実。知名度が低い中小企業の採用活動を支援すべく、ベンチャーのさまざまなサービスが立ち上がっている。

 体育会学生向け就職支援のスポーツフィールドが3日、東京都内で開いた合同会社説明会には約1200人の学生が参加した。約80社がブースを出し、採用担当者が会社の事業戦略や採用日程などについて説明していた。

 金融やアパレル業界を志望する、日本大学法学部3年の茂垣美奈さん(21)は「知らない業界を見てみたい」と話す。駒沢大学法学部の南圭介さん(21)も「競技を続けてきたバレーボールをこれからも続けたい。そうしたことに理解してもらえる会社を探したい」と語った。

 企業にとって、体育会学生は礼儀正しい、体力があることだけが魅力ではない。スポーツフィールド広報担当の上野良太さんは「競技者として、大会出場までにどうコンディションを整えていくのかといったことを通じて、課題の設定と解決のノウハウを備えている」と指摘する。

 合同企業説明会の会場では、大手企業のブースに人が集まりがちだ。知名度に劣る中小・ベンチャーの採用担当者は、学生に目を向けてもらえないと頭を抱える。

 人材サービスのプレシャスパートナーズ(東京都新宿区)の採用支援サービス「リクルートオーディション」には、中小・ベンチャー5社のトップと約50人の学生が参加した。それぞれのトップがいるテーブルに学生が出向き、ざっくばらんな雰囲気で人生観や職業観などについて語り合う。

 テーブルの上には、裏返ししたカードが置かれている。カードには「育児休暇は取れるのか」など、学生が質問しにくいことが書かれている。

 2018年から既に4回実施しており、プレシャスパートナーズの広報担当、北野由佳理さんは「採用段階でお互いの意思の疎通、確認ができ、中小・ベンチャーにとっては確実に質の高い学生を確保できる」と話す。

 新卒採用支援を手掛けるネオキャリア(東京都新宿区)は、新卒者採用を考える企業と大学生とを引き合わせるサービス「就職エージェントネオ」を展開している。専用サイトには約15万人が登録しており、中小企業を中心に約1万社が利用している。

 社員に知人や友人を紹介してもらい採用の可否を先行する「リファラル採用」も、中小・ベンチャーで急速に広がっている。人材サービスのマイリファー(同中央区)は、クラウド基盤を活用したリファラル採用支援サービスを展開している。(松村信仁)

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