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住宅街でドローン配送実験 つくば市とトルビズオンが公開

 茨城県つくば市とベンチャー企業トルビズオン(福岡市)は、住宅街で小型無人機ドローンを使い商品配送する国内初となる実証実験を公開した。市中心部の集会所で五十嵐立青(たつお)市長がスマートフォンのアプリを使って朝食セットを注文すると、約15分後、隣接する公園にバナナやインスタントのみそ汁を搭載したドローンが到着した。

 トルビズオンによると、住宅街など人口密集地でのドローンの飛行は航空法上の規制があり、プライバシーへの配慮も求められる。今回の実験は、国や飛行ルート沿いの住民から了承を得て、途中にスタッフを配置し歩行者の安全を確保した上で行った。

 担当者は「高齢者など買い物が困難な人の支援や、物流業界で課題となっている運転手や配達員の人員不足解消に貢献できる」と将来的な期待を語った。

 ドローンは市内の別の公園から出発し、上空約50メートルを飛行。担当者が目視で監視する中、機体は自動操縦でアパートや一戸建て住宅の真上を避けながら道路に沿って進み、約700メートル離れた市長の待つ公園に無事着陸した。

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