日本製鉄と神戸製鋼所は4日、それぞれの子会社が担う防護柵や防音壁といった道路関連事業を令和3年4月に統合することで基本合意したと発表した。公共事業の絞り込みで需要が縮小傾向にあり、統合による効率化で競争力強化につなげる。統合実現には関係当局の事前承認が条件となる。
日本製鉄の子会社である日鉄建材(東京)の道路関連部門を切り離し、神戸製鋼系の神鋼建材工業(兵庫県尼崎市)と統合させる。新会社は東京に本社を置き、出資比率は日鉄建材が65%、神戸製鋼が35%となる。
統合に伴い、防護柵の生産を栃木県野木町と尼崎市の2拠点体制に集約する計画としている。