SMBC日興証券が三井住友銀行出身の清水喜彦社長(64)の後任に、旧日興証券出身の近藤雄一郎取締役兼専務執行役員(57)を昇格させる方向で最終調整していることが4日、分かった。旧日興の生え抜きがトップに就くのは7年ぶり。証券分野の高い専門性を生かし、営業を強化する狙いがある。
近藤氏は企画部門の統括や財務担当を務め、証券の経営全般に明るいとの定評がある。証券業界は手数料の引き下げ競争や個人投資家の売買低迷で業績が低調に推移しており、事業構造の改革も課題となりそうだ。
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近藤雄一郎氏(こんどう・ゆういちろう)同志社大卒。昭和61年日興証券(現SMBC日興証券)。専務などを経て令和元年6月から取締役兼専務執行役員。