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全日空と日航、国内も減便 需要低迷受け6日から1週間

 全日本空輸と日本航空は4日、羽田や大阪(伊丹)発着を含む国内各地の路線を6日から12日にかけて減便すると発表した。新型コロナウイルスの感染拡大を受けた旅行キャンセルやイベント自粛、企業の出張制限で需要が大幅に落ち込んだことに対応する。両社はこれまで肺炎の影響で中国路線の減便、運休を相次ぎ公表してきたが、国内線の縮小は初めて。

 全日空は6~12日の7日間の合計で206便(片道)を減便する。羽田発着では札幌(新千歳)、伊丹、広島、高松、福岡をそれぞれ結ぶ便が対象。伊丹-札幌、鹿児島や中部-札幌、福岡-沖縄の便も減らす。主要路線の羽田-新千歳は1日17往復から12~13往復に減る。

 日航グループの期間中の減便は計352便となる。羽田発着では青森、小松、岡山、徳島、高松、福岡といった全国各地の路線の運航便を減らす。伊丹と仙台、長崎、鹿児島をそれぞれ結ぶ便も対象で、福岡-宮崎なども減便する。

 両社によると、3月の国内線の予約数は前年同月と比べ約4割減っている。利用者への影響を抑えるため、減便の対象は代替便がある路線を中心にしたと説明している。19日搭乗分までの国内線航空券は理由を問わず、手数料なしで払い戻す。

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