トップは語る

第一フロンティア生命保険 金融老年学のコンサル力で差別化

 第一フロンティア生命保険社長・武富正夫さんに聞く

 --銀行などの金融機関代理店を通して貯蓄性商品を販売しているが、現在の金利環境はどうみているか

 「米国含め各国が金利を下げた影響で、主力の外貨建て保険で魅力的な利率が付けられない。ただ、資産形成、資産承継ニーズは根強い」

 --外貨建て保険の苦情が増加している

 「真摯(しんし)に受け止めている。本質的な課題を考え、販売する代理店(銀行、証券)とともにやっていきたい」

 --苦情の多くは高齢顧客からだ

 「苦情への対応に限るわけではないが、金融ジェロントロジー(金融老年学)に取り組んでいる。高齢顧客との取引で何に配慮しどう寄り添うべきか、社員が研修を受けて知見を高め、金融機関代理店に展開する。ニーズ喚起など保険会社としてのスキルを組み合わせてコンサルティング力を向上させる。他社との差別化にもなる」

 --低金利が続く中、どのような商品を販売するのか

 「相続・贈与の商品だ。金利に左右されにくく、安定的な販売が見込める。現にこうした商品の売れ行きが良い。ただ、こうした商品の仕組みや魅力をお伝えするには丁寧なコンサルティングが必要。先ほど述べた金融ジェロントロジーにもつながる話だ」

 --若年層向けの戦略は

 「現時点での金融資産が多くない若年層向けに、少しずつ積み立てる貯蓄性商品を発売した。貯蓄性商品は一時払いが主流で、業界としても未開拓のマーケット。若年層の取り組みは重要。大きく育ってほしい」

 --今後、取り組む課題は

 「長生きに備え、死亡保障を抑えて将来の受取金額を増やす保険を販売している。シニアに限らず若い人の間でも将来への不安が高まっている。人生100年時代だ。かなり幅広く訴求できると考えている」

【プロフィル】武富正夫

 たけとみ・まさお 関西学院大卒。1986年第一生命保険入社。常務執行役員、第一生命ホールディングス取締役常務執行役員などを経て2018年4月から現職。兵庫県出身。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus