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鉄鋼7年ぶりベア見送り 電機千円以上、上乗せ容認

 日本製鉄とJFEスチール、神戸製鋼の鉄鋼大手が令和2年春闘で、ベースアップ(ベア)に相当する賃金改善を7年ぶりに見送る方向となったことが9日、分かった。業績が大幅に悪化しているため。電機メーカー各社の労働組合でつくる電機連合は同日、ベアを月額「千円以上」で最終調整していると明らかにした。「以上」とすることで業績の良い企業の上乗せを容認した。鉄鋼、電機の経営側は11日に回答する。

 日鉄は昨年4~12月期の連結最終損益が赤字に転落した。鉄鋼の労使は2年分をまとめて交渉しており、2年、3年ともベアを見送る方向。労組側はベア月額3千円(2年分で6千円)を求めていた。

 電機の前年回答は各社一律千円だった。電機連合は1月に決定した今春闘の方針で、業績格差などを背景に社ごとの回答のばらつきを初めて認めている。

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