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ラオックス、閉店相次ぐ 急激な訪日客減 店舗網見直し前倒しも

 総合免税店のラオックスが新型コロナウイルスの感染拡大による訪日外国人客の減少の影響で、北海道や沖縄などの店舗を閉店したことが9日、分かった。特に主要顧客である中国人客の減少が顕著で、売り上げの回復時期も見通せない苦しい状況が続いている。

 2月から札幌狸小路店(札幌市)、函館赤レンガ店(北海道函館市)、鹿児島店(鹿児島市)、沖縄国際通り店(那覇市)を順次、閉店した。休業中の大阪日本橋店(大阪市)、心斎橋筋店(同)や3月10日から休業する京都祇園店(京都市)も再開せずにこのまま閉店する方向で検討している。

 新型コロナウイルスの拡大前から店舗網の見直しを計画していたが、急激な客数減で前倒しの閉店を決めた店舗もある。ほかに、新潟空港店(新潟市)も休業しており、再開時期は未定だ。

 ラオックスは肺炎の拡大による業績悪化を懸念し、2月に希望退職者を募集すると発表している。

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