話題・その他

「桜」の限定商品で消費刺激 春を満喫、若者・女性ニーズ取り込む

 日本列島に桜開花の便りが届き始める中、桜をイメージしたりデザインに採り入れたりした限定商品が続々と登場している。桜は若者世代や女性に人気が高く、「インスタ映え」も意識。興味を持ってもらい、新たな需要を取り込む狙い。新型コロナウイルスの感染拡大で冷え込みが懸念される消費の起爆剤としても期待が高まっている。

 資生堂は、桜餅をモチーフにした顔用のスキンケアマスクを高級化粧品ブランド「SHISEIDO」の若者向けシリーズから数量限定で発売した。粉と液体を同封の木べらでかき混ぜた上でこねると温かい桜餅のように仕上がり、頬などの肌に密着する仕組み。

 価格は1100円前後。担当者は「若者に楽しみながらスキンケアをしてほしい。桜の香りも感じてもらえるようにした」と話す。ブランドを若年層に浸透させる足掛かりにしたい思惑もある。

 アサヒビールはビールの主力商品「スーパードライ」のラベルに桜をデザインした限定商品を投入している。「2015年の第1弾以降、若年層や女性を中心に根強い支持を集めている」といい、今年はタレントの白石麻衣さんらを広告に起用し、20~30代のビール需要喚起を目指している。

 セイコーウオッチは、腕時計の文字盤に桜の花びらをデザインするなどした女性用の限定モデル6機種を2月に発売した。新社会人向けや訪日観光客など幅広い需要を見込む。

 ライオンは衣料用柔軟剤「ソフラン アロマリッチ さくらの香り」を数量限定で販売。衣服に柔らかな桜の香りが残り、春らしい気分が味わえる。担当者は「販売は好調だ。自分らしく生活を楽しみたい人に使ってもらえたら」と話している。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus