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HIROTSUバイオ 9億円資金調達

 九州大学発バイオベンチャーのHIROTSUバイオサイエンス(東京都港区)は、トッパン・フォームズ、SOMPOホールディングス、第一生命保険を引受先とする第三者割当増資を実施し、約9億円を調達した。

 HIROTSUバイオは、線虫を使ったがんの早期検査技術「N-NOSE(エヌノーズ)」を開発、1月に実用化させた。調達した資金を活用し、検査装置の追加購入、さらに次世代がん種特定検査の研究開発などに充てる。

 HIROTSUバイオは2016年8月に設立。創業者の広津崇亮社長が当時九大助教だった15年に発表した「線虫にがんの匂いを嗅ぎ分ける能力がある」という研究成果をもとに立ち上げた。

 がん患者の尿に含まれるわずかなにおいを線虫がかぎ分け、15種類のがんの有無を約85%の確率で判定できるという。

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