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ナウトジャパン AIドラレコで事故未然防止

 ナウトジャパン代表・井田哲郎さん(36)

 --人工知能(AI)を搭載したドライブレコーダーとはどういう仕組みか

 「AIで深層学習したパターンから頭や目、手の動きで居眠り、わき見を瞬時に検知し、音でドライバーに警告する。事故が起きてからではなく、起こる前に未然に防げる、というのが最大のポイントだ。従来のドラレコは、車線変更や後方確認といった必要な視線移動まで誤警告してしまうことがある。延べ6億キロの走行データをAIで分析したことで、誤警告がない精度にまで高められた」

 --導入の効果は

 「取り付け済みユーザーへの調査では、わき見運転が半減され、事故が35~70%減ったとのデータがある。日本ではオリックス自動車をパートナーに、法人向けで導入を進めている」

 --高度な機器で監視しているのか

 「カメラだけですべてを認識している。夜間も赤外線で検知可能だ。シリコンバレー発の会社でITエンジニアを多く抱えており、プログラムは高頻度でインターネットを通じてバージョンアップしている」

 --ほかにも従来型ドラレコとの違いがある

 「あおり運転と間違えられるような危ない運転、携帯電話通話や喫煙も、警告可能にした。昨年12月からの『ながら運転』厳罰化に伴って、問い合わせが増えている。また、顔認証でドライバーを特定し、映像はサーバーに自動保存されるので、管理の手間が少ないのも強みだ。急ブレーキなどの挙動と合わせて個々のリスク評価リポートも出力でき、ドライバー教育にも生かせる。こうした点が評価されてか今年、北九州市営バスでの高齢ドライバー見守り実証実験にも導入された。事故の未然防止に役立っていきたい」

【プロフィル】井田哲郎

 いだ・てつろう 大阪大法卒。2006年トヨタ自動車入社。ブラジルなどを経験。MBA(経営学修士)取得などを経て16年、米「Nauto(ナウト)」へ参画。17年6月の日本法人設立とともに帰国、現職。大阪府出身。

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