「よくぞ残っていた」
先の戦争では空襲で原宿駅にも焼夷弾が直撃したが、全焼を免れた。奇跡的にすべて不発弾だったと伝えられている。上皇さまは皇太子時代、疎開先の日光から帰京され降り立ったのが原宿駅だった。昭和50年の記者会見では「原宿の駅に降りたとき、あたりが何もなかったのでびっくりした」と述べられている。
小野田氏は「よくぞ残っていたと思う。戦後復興の一つの勇気づけになったのではないか」と、焦土となった東京で原宿駅舎を見上げた当時の人々に思いをはせる。(吉沢智美)((下)は明日3月29日に掲載します)