メーカー

自販機、広がる高付加価値化 紙おむつ販売、連携アプリで健康指導

 自動販売機は飲料メーカーの重要な販売チャンネルだ。しかし、最近はコンビニエンスストアの普及で苦戦気味だという。そんな中で、商業施設の自販機で紙おむつを販売したり、自販機を活用して企業の健康経営を支援したりするなど、付加価値を提供する取り組みが広がっている。

 「足りなくなりそうで心配したけど、ここで売っててよかった」-そんな声が小さな子供を連れた客から聞かれるのは、東京都町田市に昨年11月オープンしたアウトレット複合商業施設「グランベリーパーク」だ。

 授乳室やおむつ替えコーナーがある施設の一角で、飲料の自販機で紙おむつも買える。施設を運営する東急モールズデベロップメントとキリンビバレッジが協力して実現した。

 運営会社の担当者は「ファミリー層が長時間滞在して楽しめるよう、小さな子供連れのお客さんに優しい施設とアピールするのが狙いです。さらにアイデアを出していきたい」と話す。

 キリンビバレッジは、全国の商業施設を中心に約30台の自販機で紙おむつも販売。営業担当者は「おむつも売る自販機での飲料の売り上げは、他の同条件の物より多い。お客さんの課題に対応して販売拡大につなげていきたい」と意気込む。

 「日常生活の中で接点が多い自販機を活用して、健康のための生活改善に役立ててもらいたい」。サントリー食品インターナショナルの後藤謙治イノベーション開発部長は、同社が7月に提供を始めるサービス「サントリープラス」の狙いを語る。

 自販機を社内に設置する企業に対し無料で提供するサービスで、アプリをダウンロードして生活習慣についての質問に答えると、体脂肪や血圧など生活習慣病につながりやすいリスク項目を表示する。「朝食に牛乳を1杯」「大股で歩く」など簡単にできる生活改善を示しながら、さりげなく同社の特定保健用食品(トクホ)の飲料も紹介。専用の自販機で飲料に引き換えできるクーポンが登場する。

 同社はこれまで、トクホ飲料を買うとポイントがたまる「グリーンプラス」自販機を全国約4000の顧客事業所に設置。「新たなサービスで、さらにお客さんの利益と飲料の売り上げ拡大につなげたい」と抱負を語る。

Recommend

Ranking

アクセスランキング

Biz Plus