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ドラッグストア大手、名古屋で顧客争奪戦 破談、スギ・ココカラも激突

 百貨店や商業施設が並ぶ名古屋市の繁華街、栄地区で大手ドラッグストアの顧客争奪戦が激化している。2019年末にはスギ薬局(愛知県大府市)が2店舗を同時にオープン。近くにはスギが経営統合を申し入れたが破談したココカラファイン(横浜市)なども店を構える。ドラッグ業界は店舗数の急増で市場の飽和が指摘され、各社は、サービスの多様化などで顧客獲得を狙う。

 スギは昨年12月、商業施設「名古屋パルコ」の向かいに「スギ薬局名古屋ゼロゲート店」、松坂屋名古屋店近くに「スギドラッグ大津通店」を出店した。

 ゼロゲート店の主要顧客は10~20代と想定し、肌の状態を分析する鏡型の機器を置いたのが特徴。約200メートル離れた大津通店は、ゼロゲート店よりも高い年齢層を狙い、カウンセリングを強化した。

 この両店の間にあるのがココカラファインの2店舗だ。ココカラは昨年8月、経営統合を申し入れたスギ側でなく、マツモトキヨシホールディングス(千葉県松戸市)を選んだ経緯がある。

 スギ担当者は「良い場所が取れ、たまたま挟み込む形となった」と話す。近くにはマツモトキヨシやツルハホールディングス(札幌市)など売上高上位の企業の店舗も並ぶ。

 日本チェーンドラッグストア協会によると、19年度の全国推定売上高は7兆6859億円で、00年度と比べ約3倍になった。店舗の大規模化や品ぞろえの強化で成長著しく、同協会は25年には10兆円まで増やす目標を掲げる。ただ少子高齢化を背景に、これまで通りの成長が続くかどうかは不透明だ。

 三菱UFJリサーチ&コンサルティングの林田充弘チーフコンサルタントは「国内人口は伸びず、10兆円達成はなかなか厳しい」と指摘。さらなる成長には「食生活改善のための食品展開など、顧客の志向をつかむことが重要になる」と話す。

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