新型コロナウイルスの感染拡大に伴う緊急事態宣言の対象外になっている京都府だが、府や京都市が政府に宣言の対象地域に含めるよう要請していることも影響しているのか、11日の街中は一段と人通りが消え、閑散としていた。
お茶屋や飲食店が多く立ち並ぶ祇園の花見小路通(京都市東山区)。歴史情緒あふれる街並みが人気で、普段は週末になると多くの観光客であふれるが、11日は行き交う人もほとんどいない状態となった。
祇園商店街振興組合の担当者は「以前から減っていた人出がさらに減ったように感じる。臨時休業している店もかなりあり、先が見通せない」と不安をのぞかせる。門川大作市長が観光自粛を訴えていることについては、「感染者数も増えているこの状況では仕方ないのでは」と話した。
四条河原町や四条烏丸などの繁華街でも普段の週末と比べると人通りは少なく、京都市中京区の会社員の女性(27)は「食料品など必要最低限の買い物だけしてすぐに帰る」と家路を急いだ。