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大型連休のJR予約9割減 混雑起きない見通し

 JR旅客6社は14日、4月24日から5月6日までのゴールデンウイーク期間の新幹線と在来線特急の指定席予約状況を発表した。新型コロナウイルスの感染拡大で需要が大きく減り、前年同期比10%にとどまった。各社は1987年のJR発足以来、最低の出足とみている。例年のような混雑は起きない見通しだ。

 昨年は改元に伴う10連休があり、前年同期比61%増と大きく伸びた反動も響いた。緊急事態宣言の発令によって、各社は利用の呼び掛けも避けている。激しい落ち込みで、各社の経営状態にも悪影響は避けられない情勢だ。

 JR各社によると、期間中に6社が提供する座席は前年同期比90%の1106万席で、13日までに予約されたのは47万席。ピークは下り5月2日、上り6日だが、予約が低調で大半が空席の状態となっている。

 新幹線の路線ごとではいずれも前年同期比で、北海道10%、東北9%、秋田8%、山形9%、上越13%、北陸の東日本区間10%、西日本区間9%、東海道9%、山陽8%、九州11%。

 JR東日本は14日、大型連休の低調な予約を踏まえ、指定席発売を見送っていた5月の新幹線計923本、在来線特急と快速計340本の臨時列車の運転を取りやめると明らかにした。6月についてもほぼ全ての臨時列車の指定席発売を当面見送る。

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