米調査会社ガートナーは14日までに、2020年1~3月期の全世界のパソコン出荷台数が前年同期比12.3%減の5163万7000台と、13年1~3月期(12.6%減)以来7年ぶりの落ち込みだったと発表した。新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)による混乱が響いた。
新型コロナの拡大防止策で、1月下旬に中国で都市封鎖が実施され、パソコンの生産が停滞。世界で外出制限が広がり、在宅勤務や遠隔授業によるパソコン需要が発生したが、メーカーが対応できなかった。
ガートナーは「経済の不確実性の高まりで、中小企業中心にパソコンへの支出を厳しくしている」と指摘。今後、企業や消費者の買い替え需要が低迷する恐れがあると予想している。メーカー別の首位は中国の聯想(レノボ)グループでシェアは24.4%。2位は米HP、3位は米デル、4位は米アップルと続いた。(ニューヨーク 共同)