JR東海は16日、新型コロナウイルスの影響で、東海道新幹線では24日以降、臨時列車を全て運休すると明らかにした。ゴールデンウイークを含め緊急事態宣言の発令中は続ける。臨時列車は「のぞみ」として毎日あり、これまでの大型連休は普段より多く運行していた。今回の削減で東海道新幹線の1日当たりの本数は2割減って300本程度になる。新ダイヤは20日ごろ発表する。
金子慎社長は記者会見で、乗務員の感染リスク低減が理由と説明。「万一に備える。利用が少なく、本数を減らしても混み合う心配はない」と述べた。4月1~15日の利用者は前年同期比15%と激減した。金子社長は「会社発足以来、こんなことはない」と強調。利用手控えが「災害などとは違う次元」になっているとして、経営に打撃があるとの認識を示した。