日本生命保険は16日、契約者が新型コロナウイルスに感染して死亡した場合、保険金を通常の最大2倍支払う取り組みを始めると発表した。災害に巻き込まれるなど不慮の事故で死亡した場合に保険金を割り増す特約の対象範囲を拡大する。約260万件の契約が対象となる。
新型コロナは治療薬が開発されておらず、重症化するリスクも高いとされる。指定感染症に定められたことなどを踏まえ、特約の対象に加えた。感染症を対象に保険金を上乗せするのは、2002~03年に世界中で流行した重症急性呼吸器症候群(SARS)以来。
第一生命保険や明治安田生命保険、住友生命保険も同様に新型コロナ感染による死亡保険金を割り増す。