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マスク続く品薄で店頭価格も高騰 1枚10円→80円超も (1/2ページ)

 新型コロナウイルスの感染拡大により、品薄状態となっているマスク。店頭からはその姿が消え、政府は高額転売の規制にも乗り出した。ただ、依然として品薄状態は続いており、店頭に並ぶマスクが、一般的な感覚よりも高値となるケースもある。政府は1世帯あたり2枚の布マスクを配布するが、店頭で入手困難な状況は今後も続きそうだ。(鈴木俊輔)

 原材料・仕入れ値上がり…

 《高すぎる》《これってありなの?》

 3月中旬、会員制交流サイト(SNS)上にこんな投稿が並んだ。投稿に添付されていたのは、大手スーパーで販売されるマスクの写真。50枚入りで3980円(税抜き)の値が付けられていた。

 価格は1枚あたり80円を超えるが、中身はごく一般的な使い捨て不織布マスク。高いニーズに応えるため、新たな取引先から仕入れたものだったという。これまでは50枚入りだと1枚あたり10円を切ることも珍しくなかったが、スーパーの担当者は「原材料の価格や仕入れ値が高騰している。適正な販売価格だ」と説明する。

 同様の価格帯のマスクは他のドラッグストアなどにも並び、客とトラブルが起きるケースも出ている。購入した男性会社員(46)は「高いと思ったが、買える機会はほとんどないから仕方ない」と話す。

 マスクは全国的に品薄状態が続き、こうした状況に便乗する高額転売がインターネットオークションやフリマアプリで横行。政府が仕入れ値よりも高い値段で転売する行為を禁じた。

 ただ、規制の対象は不特定多数が購入可能なマスクを転売する行為。小売業者がメーカーや卸売業者から仕入れたマスクについては、価格設定は各業者の判断となる。

 需要の急速な高まりから原料価格や仕入れ値が上がり、商品が適正な価格で売られるはずの店頭や通販サイトでもこれまでの感覚を上回る値段になることが多い。

 それでも50枚入りのマスクを3980円で販売したスーパーでは、計2千箱が数日でほぼ完売。客からは抗議の声があった半面、「売ってくれてありがとう」との声も寄せられたという。

 適正な価格実現を

 現在、マスクは需要が供給を大幅に上回っている。安倍晋三首相は、4月には月7億枚を超える供給を確保する見込みだとしているが、全国民が1日に1枚使用すると仮定すれば1週間で9億枚が必要になる。全国マスク工業会の担当者は「到底需要に追い付く見込みはない」としており、あるドラッグストアの担当者は「今は商品を確保すること自体が難しい。値段が落ち着く時期は全く見通せない」とこぼす。

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