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マスクの耳痛守ります「耳を守りマッチョ」近く商品化

 新型コロナウイルスの感染拡大で需要が高まっているマスクだが、長時間着用すると耳が痛くなるという人も多い。そんな人のために、兵庫県在住のイラストレーターの男性が、耳にかけずに後頭部でマスクのひもを引っ張るユニークな形の留め具を開発した。その名は、「耳を守りマッチョ」。筋骨隆々の人形が腕筋でひもを支える姿はツイッター上で話題を呼び、近く商品として販売される予定だ。(木下未希)

 開発したのは、「マッチョ箸置き」や「マッチョ卵スタンド」など、数々の筋肉作品を製作してきたイラストレーター、斉藤幸延さん(44)=同県明石市。

 新型コロナの感染拡大に加え、花粉症のシーズン入りなどに伴い、ツイッター上で、「長時間マスクを着けていて耳が痛い」という声を多く目にしたことから、緊急事態宣言後の今月9日から製作を開始した。

 留め具は縦約7センチ、幅約9センチ。パソコンでデザインし、3Dプリンターで立体化した後、表面に樹脂を塗装して作製した。筋肉ムキムキの男性をかたどったものだが、実は幼い頃から「筋肉の造形美に魅せられ」、現在も週4回は筋トレに励むという斉藤さんが理想とする体形をイメージしているという。

 11日、試作品の第1弾の写真をツイッターで公開すると、「欲しい」「笑いが止まらない」などの声が相次ぎ、1週間で9・2万件の「いいね」が集まるなど大きな反響を呼んだ。

 「過酷な現場で働く医療従事者が使えるものに仕上げたい」と、知人の看護師に協力を依頼。試作品を送り、使い心地などを聞きながら、現在改良を重ねているという。色はシルバーやブラック、薄いピンクなど約5色を想定しており、5月上旬にも通信販売する予定だ。

 斉藤さんは「新型コロナで暗くなる世間の雰囲気を払拭できるようなものを作りたかった。マッチョがそばにいる安心感を感じながら、健康に過ごしてもらえれば」と話している。

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