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デンソー、大幅下方修正 最終益7割減へ

 トヨタ自動車グループの部品大手、デンソーは24日、令和2年3月期の通期連結最終利益予想を、従来の2250億円から680億円に下方修正したと発表した。前期比7割減の大幅な減益となる。燃料ポンプについて過去最大規模のリコール(回収・無償修理)関連費用が発生したほか、新型コロナウイルス拡大で海外工場の稼働停止が続いていることが影響した。

 売上高予想も従来の5兆2600億円から5兆1500億円に、営業利益も2800億円から610億円に、それぞれ引き下げた。30日に決算を発表する。

 営業利益ベースでは、リコール関連費用で1800億円減、新型コロナの影響で430億円減と見込んだ。

 新型コロナ拡大で現地政府が移動規制などを打ち出したことで、中国やインド、イタリア、メキシコ、アルゼンチンなどの工場で生産停止の影響が出た。

 日本国内でも自動車の世界的需要減による完成車メーカーの工場停止が相次いでいるがこの影響は来期以降となる見込み。

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