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エアバスで急速な現金流出 新型コロナで業界縮小「会社の存在脅かす」

 欧州の航空機大手エアバスのフォーリ最高経営責任者(CEO)は24日送付の社内書簡で、かつてない速さで「現金が流出」しており、航空宇宙業界の急速な縮小に対応するためにコスト削減が必要であるとの見解を示した。

 フォーリ氏は書簡で、新型コロナウイルスの感染拡大の影響を受けた受注先が新たな航空機を受け入れることができないため、エアバスは引き渡し日程調整とともに航空宇宙業界の長期見通しについて再検証していることを明らかにした。

 エアバスは今月先に、航空機生産を3分の1削減する計画を発表したが、同計画が最悪のシナリオを反映していない恐れがあるとフォーリ氏は指摘している。

 同氏は「前例のないペースで現金が流出しており、会社の存在そのものを脅かす可能性がある」とした上で「現金支払いを減らし、財務バランスを回復させ、究極的にはわれわれの命運をコントロールするため早急に行動しなければならない」と伝えた。

 エアバスはすでに単通路機「A321」の製造ラインを仏トゥールーズに新設する計画を凍結するほか、当初予定していた最新小型旅客機「A220」の増産を延期することを決めた。また、24日には英航空エンジン大手ロールスロイスと共同開発中のハイブリッド電気飛行機「E-Fan X」のプロジェクトを中止することを発表した。

 エアバスは現在、約3000人の仏従業員を一時帰休させているが、フォーリ氏はさらに広範な措置が必要になる可能性があるとの見方を示している。(ブルームバーグ Charlotte Ryan、Siddharth Philip)

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