米マイクロソフト(MS)が29日発表した2020年1~3月期決算の最終利益は前年同期比22%増の107億5200万ドル(約1兆1千億円)だった。米交流サイト大手フェイスブック(FB)は約2倍の49億200万ドルの最終利益を確保。新型コロナウイルス感染拡大に伴い経済の停滞が懸念される中、ITサービスの堅調さが際立った。
MSは売上高が15%増の350億2100万ドル。クラウドサービス事業が拡大し、主力サービス「アジュール」が59%増えた。
ナデラ最高経営責任者(CEO)は声明で「2カ月間で2年分のデジタル変革を見た」と強調。在宅勤務や遠隔授業などで同社のサービスの利用が広がり、新型コロナの売上高への影響は最小限という。
フェイスブックの売上高は18%増の177億3700万ドル。売上高の98%を占める広告事業が堅調だった。月間利用者数は3月時点で26億300万人と、1年前に比べ10%増えた。
ザッカーバーグCEOは声明で「人々はこれまでより当社のサービスを頼りにするようになった」と述べた。(共同)