5月10日の「母の日」用には花束を添えた宅配メニューも検討。ソムリエが選んだワインも合わせて売り出そうと、新型コロナの影響を受けた飲食店の救済措置として設けられた「期限付酒類小売業免許」を申請中という。通常は2カ月ほどかかる免許取得の手続きが大幅に緩和されており、免許を取れば6カ月間に限り在庫のアルコール飲料を持ち帰り用などに販売することができる。同社はテイクアウトや宅配サービスが「当店の味を知ってもらう良い機会になれば」と期待している。
新型コロナの感染拡大で政府は人と人との接触機会を「極力8割」削減することを求めており、ホテルやレストランへの逆風は当面続くことになる。
ただ、メニューデザイン研究所の調査では、約25%の人が「感染拡大以降にテイクアウト食の利用が増えた」と回答している。高級ホテルなどにとって、自社のブランド力を武器にできるテイクアウト食の充実が今後の鍵を握ることになりそうだ。