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カプコンが3年連続最高益 ダウンロード販売好調

 カプコンが8日発表した令和2年3月期連結決算は、最終利益が前期比27・1%増の159億円となり、3年連続で過去最高を更新した。店頭で売るパッケージ版と比べて流通コストが抑えられ、採算性の高いダウンロード版で旧作の販売が好調だった。3年3月期も増益を見込むが、新型コロナウイルスの影響で新作ソフトの開発が遅れるリスクもある。

 売上高は18・4%減の815億円だった。人気シリーズ「モンスターハンター」の作品を除けば、前の期と比べて新作の目立ったヒットがなかった。パッケージ版よりもダウンロード版の単価が低いことも関係した。

 野村謙吉最高財務責任者(CFO)は8日の決算記者会見で、ソフトの開発状況に関して「在宅勤務によりコンテンツ制作はかなり戦力ダウンしている。工程を見直しながら予定通りの発売を目指す」と話した。

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