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新卒採用数「減らす」が26% 21年度入社 コロナ不況を各社警戒

 共同通信社は17日までに主要111社を対象とした2021年度(21年4月~22年3月)入社の新卒採用に関するアンケートをまとめた。採用数を20年度実績(見込み)より減らすと回答した企業は26%に当たる29社で、20年度入社の採用数を尋ねた昨春のアンケートの16%から拡大。新型コロナウイルス感染症の影響で世界不況への警戒感が強まり、採用抑制の動きが出始めた。即戦力となる中途・経験者を重視する姿勢や、感染防止策として説明会などでウェブを導入する方針も目立つ。

 21年度の新卒採用を増やすと回答した企業は9%(10社)となり、昨春の21%から半減した。前年度並みは36%(40社)、未定は25%(28社)、非公表や無回答は4%(4社)だった。減らすのは素材や電機、運輸、小売りと幅広い業種にわたり、理由として「新型コロナによる世界経済の縮小」などが挙がった。

 未定とした企業の一部も「業績が不透明なため」「今後の景況を慎重に見極めている」と説明。経営環境が一段と厳しくなれば、採用を縮小する流れが加速しそうだ。増やす企業では、人工知能(AI)領域でのデジタル人材を確保するといった回答が見られた。

 IT化やグローバル化に対応する人材獲得に向けた施策を複数回答で尋ねたところ、高い専門性に応じて手厚く処遇する「ジョブ型」導入が39%で最多。通年採用の拡大が36%と続いた。人材を新卒以外に求める向きも多く、中途・経験者採用の比率を引き上げたいと36%が答えたのに対し、引き下げの意向は1%にとどまる。競争にさらされる新卒も十分な知識が必要になりそうだ。

 外出自粛を迫られる中での採用活動では、83%が説明会や面接をウェブで実施すると回答。新型コロナ終息後も「遠方の学生の負担軽減につながる」などとし、必要があれば活用するとの企業を含めて大半がウェブに前向きだ。

 テレワークを新たに取り入れたり、適用を拡大したりした企業は79%に上った。新しい働き方が定着するかどうかが注目される。アンケートは4月初旬から実施し、5月上旬にかけて回答を集計した。

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