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シヤチハタ「手洗い練習スタンプ」人気 コロナで脚光、出荷量10倍

 文具メーカーのシヤチハタ(名古屋市)のスタンプ「手洗い練習スタンプ おててポン」が人気を集めている。手にスタンプを押して30秒ほどせっけんで洗うと消える仕組みで、子供が楽しみながら手洗い練習できるのが特長。2016年の発売だが、新型コロナウイルスの感染拡大で手洗いの重要性が再認識され、2月の出荷量は前年同月の約10倍と急拡大した。

 おててポンは、食用色素を使っており、子供がなめても安全だという。商品は青とピンクの2種類あり、子供にとって「分かりやすく、楽しく」するため、印影はばい菌をイメージしたイラストにしている。標準小売価格は550円。

 発売したのは、名古屋芸術大学で開いたワークショップで学生から提案を受けたのがきっかけ。新型コロナの感染拡大で注文が急増し、3月も右肩上がりで推移している。現在は増産に向けて準備中という。

 最近では、感染すると重症化が懸念される高齢者が集まる介護施設などでもニーズが高まっている。複数人でも効率よく使えるようキャップがついていない「おててポン キャップレス」の注文も増加している。

 担当者は「手放しで喜べない状況ではあるが、役に立てているならうれしい」と話している。

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